話し出したホストさん達とリュウを尻目に、料理を手伝ってくれているカエデちゃんの元に戻った。
「リュウちんがお店辞める時ね、みんな大反対で大変だったんだ。リュウちんが辞めるなら俺も辞めるって人が続出して、イッちんも相当困ってたの」
うっ。
そうだったんだ。
リュウは何も言わなかったけど、やっぱり大変だったんだ。
「けど、リュウちんもこうと決めたら譲らないでしょ?ひとりひとりに説得して回って、ようやく辞めれたみたいだよ。それでお客さんも大分離れちゃったから、今でもリュウちんの売り上げを越えた人はいないんだって。あの容姿だし、この辺の繁華街じゃリュウちんを知らない人はいないよ」
へ、へー。
そっか。
それを聞くと、改めてすごいなって思わされる。
「あれでもまだ面倒見は良かった方だから、色んな人に慕われてんのかもねー。伝説の男ってのは話を大きくしすぎだとも思うけどさ」
クスッと笑うカエデちゃん。
確かにあたしもそんな気はするけど。
「あれほどの人気も地位も捨てて、今じゃ親バカまっしぐらだもんね〜!なんだか、まだ信じらんないや」
「確かにね」
言われてみればそうだよね。
ホストを辞めるって聞いた時は、あたしもビックリしたもん。



