「よーし、なんのアイスがいいんだ?」 「イチゴミルクー!」 「取って来てやるから待ってろよ」 「うん!」 洗い物をしていると、すぐそばの冷蔵庫の前にリュウが来た。 美久のおかげで機嫌が直ったかと思いきや、トゲのある視線を痛いほどに感じる。 やっぱり、こうなったら簡単に機嫌は直らないか。 うーん。 どうしたもんか。 普通の人なら怒らないようなことで怒るから、まったく予測がつかない。