「はぁ?なんでだよ?」 楽しい夕食の時間のはずが、リュウのその一言によって一変した。 さっきまで美久の顔を見ながらニコニコしていたかと思えば、途端に険しい顔をあたしに向ける。 「なんでって言われても仕方ないでしょ?くじで決まっちゃったんだから」 こればっかりは、リュウになんて言われようとどうにもならない。 「誰か他の奴にさせればいいだろ。理由付けて断れよ」 「ムリだよ。みんなやりたくない役なんだから」 だからくじ引きになったんだし。