「みくもっだっこ!だっこーっ!」
李久を抱き上げたのを見てさらに激しく泣き叫ぶ美久。
「赤ちゃんじゃないんだから。李久もお着替えしよっか。よだれでベタベタになっちゃったもんね〜」
「うーっ」
汚れのない大きな瞳。
むっちりした手と足。
母性本能をくすぐる李久の笑顔は、見ていて本当に癒される。
夜泣きも少ないし人見知りもしない李久は、美久の時とは全く正反対であまり手がかからなかった。
お腹が空いた時とオムツが汚れた時しか泣かないし、逆に少し心配になるくらい。
男の子はまた違った可愛さがあるというけれど本当にその通り。



