いつの間にか後ろにいた愛翔に少しビックリした。 さっきよりかはマシだけど、まだどこか不機嫌な感じもする。 明るい髪が海風になびいて揺れていた。 「悪いけど、ちょっとだけ連れてくから」 愛翔はパパの顔を見てそう言った後、すかさずあたしの手を取って歩き出した。 「ちょ、愛翔……?」 ど、どこ行くの? 裸足で歩くには砂浜は熱かったけど、掴まれた手の方が大分熱い。 刺すような視線を感じてチラッと後ろを振り返ると、パパが殺気立った顔でこっちを見ていた。 うわ、めちゃくちゃ怒ってるよ。