暑い日差しの中、着々とバーベキューの準備が進んで行く。
「わ、見て‼︎お肉美味しそう‼︎」
「腹減ったー」
クーラーボックスにあった大量のお肉を見て、まどかが歓喜の声を出す。
それに反応するように小田君もこっちへやって来た。
愛翔はパパに色んな雑用を押し付けられ、あたし達の輪に混ざることが中々出来ない。
もー‼︎
せっかくのデートだってのに。
「親父の奴、愛君のこと相当コキ使ってんな」
“ドンマイ”と李久に肩を叩かれて、なんだかものすごく屈辱的な気分。
「李久はいいよね、男だから。パパにとやかく言われないもんね」
「姉ちゃんも男に生まれれば良かったのにな……って、それじゃあ愛君と付き合えないか」
クスッと笑った李久の顔は、パパそっくりでなんだか憎らしかった。



