「ねぇ」
リビングを出たところで、愛翔の背中に声をかけた。
返事をせずに後ろを振り返った愛翔は、やっぱりふてくされたような顔をしていて。
「愛翔は愛翔のままでいいんだよ?」
結ちゃんにコンプレックスを感じる必要なんてない。
「はぁ⁉なんだよ、いきなり」
「あたしはそのままの愛翔がいいっていうか、意地悪なところも含めて全部好きだし」
って……。
なに言っちゃってんのあたし‼
好きって……。
顔が一気に赤くなった。
「ぷっ。自分で言って赤くなってんじゃねぇよ」
イタズラッ子のような笑みを貼り付けてあたしのすぐ側までやって来た愛翔は
唇を耳元に寄せて来た。
すぐ側に感じる息づかいにドキドキする。
「んなこと言われたら我慢出来なくなんだけど」
色気を含んだ声にドキドキが一気に加速する。



