愛翔に腕を引っ張られてソファーへ座らされた。
その隣にピタッと愛翔が座る。
ふと香る甘い匂いと、不意に触れた腕にドキッとした。
近すぎだし……。
大皿をテーブルの上に置いてから、結ちゃんもソファーまでやって来てあたしの隣に少し距離を空けて座る。
「結翔ったら連絡もなしに帰って来るんだもん。びっくりしちゃった」
夕飯の用意をしているユメさんはリビングとキッチンを忙しなく行き来している。
だけどなんだかんだで嬉しそう。
そうだよね。
離れて暮らしてるんだもん、久しぶりに会えたら嬉しいよね。
「いつまでいるの?千花さんは一緒じゃないんだね」
「明後日には帰るよ。千花は今自分の実家で羽伸ばしてる頃かな」
そう言って笑った結ちゃんの顔は、千花さんを想っているせいかすごく優しく見えた。



