「俺とのデート、忘れてねぇだろうな?」
トイレに立ったあたしのそばにやって来たリュウは、リビングを出たところであたしにそう言った。
「え?本当に行くの?」
冗談かと思ってたのに。
「当たり前だろ。ノボルには話つけたから」
「えー、でも悪いよ」
子ども2人を見るって、結構大変だし。
「喜んで引き受けるって言ってたぞ」
それって……リュウが言わせたんじゃ。
だって、リュウに言われたら断れないよね?
「美久もはしゃいでたしな。カエデんちに預けて、ノボルと2人で見てもらうように言ったから」
それって、カエデちゃんはまだ知らないんじゃ……?
でも……いい、の?
カエデちゃんに事情を説明すると、喜んで預かってくれると言うので甘えることにした。
2人で出かけるなんて、本当に何年振りだろう。
美久と李久が心配なのはもちろんだけど、久しぶりのリュウとのデートにワクワクするあたしもいる。
なんだか、楽しみになって来ちゃった。
そのあと夕方頃にお開きとなって、楽しかった時間はあっという間に過ぎ去って行った。
みんなが帰ったあと、片付けも終わりホッと一息つく。
「美久と李久は寝ちまったし、俺らはどうする?」
「え?」
ソファーに座った途端、テレビを観ていたと思っていたリュウがそばに寄って来た。
どうするって……?



