がっちりして大きい背中。
柔らかい髪の毛。
柔軟剤の香り。
私が知らない間に、変わった。
小学校の時は、毎日のように一緒に遊んでいたけど、中学からは部活なんかでなかなか会えず、同じクラスにすらならなかった。
あれから、声も低くなった。背も高くなった。
体もがっちりしている。
小さい時とは違う優馬にドキドキしている。
すると、優馬が抱きしめ返した。
「星璃いいにおい。ふわふわ。やわらかい。なんか安心する」
優馬の声が耳元で聞こえてくすぐったい。
「なんか落ち着くね。」
まだ心臓はバクバクうるさいけど、すごく落ち着いてる気分。
ずっとこのままがいいな。

