心配していたことが起こってしまった。 休日の昼間。 クッキーでも作って持って行こうと作っていると、ケータイに電話がかかってきた。 優馬のお母さんからだ。 良い知らせではないと直感的に思った。 話を聞くと、 その日はたまたま調子が良かったらしく、病院の中庭を散歩していたとき、突然倒れたという。 優馬のお母さんは、そろそろ優馬に告げるべきだと言った。 病気と残りの命のことを。 電話を切って病院へ向かう。