Star Horse.。.:*☆ 星のように輝いて馬のように駆け抜けた恋


「大好きだよ。星璃。」

「…知ってる」

あー。かわいくない返事の仕方だよね。

必死でうれしい気持ち隠してる。

ほんとは飛び跳ねたいくらい嬉しいもん。


好きな人に『好き』って言ってもらえるだけで、こんなに幸せな気持ちになるんだ…。

「世界で一番幸せかも…」


「これから、もっと俺が幸せにしてやる」


その言葉を聞いた瞬間、涙が出た。


こんなに私のこと考えていてくれたんだ…。


私が、ただ思い込みすぎただけ。


泣くなよ~って言いながら涙を拭いてくれる優馬。

「なんかさ、星璃とは一緒にいて一番落ち着く相手のはずなのに、最近は妙に緊張するってゆーか、めっちゃドキドキする」

少し顔を赤くしながら優馬が言った。

「本当は、外に出かけて…デ、デートとかしたいんだけど誘う勇気がないんだ…。俺って本当にヘタレ」

「そんなことない」

私は、はっきり言った。

優馬がヘタレなわけない。

「だって優馬は、ずっと私のこと守ってくれてたじゃん。ヘタレじゃないよ。私だって優馬と一緒に、出かけたいよ。でも、ずっと言えなかった」

ずっと伝えたかったことを言えてすっきりした。

「じゃあさ、今度出かけよ!!」

優馬が提案した。

「…うんっ」

もう嬉しすぎて、目頭が熱くなって、視界がぼやけてきた。

私は、やっと分かった。

いきなり『幼なじみ』から『恋人』にならなくていい。

ゆっくり、ゆっくりお互い恋人になっていけばいいってこと。

私にとって、運命の人は優馬なんだろうなぁ。