「あれ、部長。おはようございます」
「あ、弥奈!!!久しぶりー。」
次の日、朝はやくに部活に行ってみると部長が一人、写真の整理をしていた。
「なんの写真ですかー???」
「うーん、綺麗な写真だよー。」
とても幸せそうに見つめていたので、えみがこぼれた。
「弥奈ちゃん、そいえばー。
舞留って子がねー。探してたー!!!」
「舞留ですか?」
舞留がまたなんで…と思い舞留を探しに行こうと部室を出たら、舞留が横に立っていた。
「弥奈さんー。どうもです。」
「…うん。どーも。何?」
少しイラッとした態度で、舞留に接する。
「やだなぁ。なんでそんなイライラしてるんですか?」
わざとらしい笑顔に、腹が立った。
あぁもう、嫉妬しちゃうなぁ。
なんでこんなにかわいいのだろうか。
「別に…。
そっちこそ、なんなの?」
すると舞留が意地悪な笑みを浮かべて、
「ちょっと紘乃のことなんですけど。」
と笑った。
「…紘乃がどうしたの?
紘乃なんてあたしには関係ないじゃん。」
冷たく返すと、舞留は「そうなんですか」
と笑った。
「なら、まいるの紘乃に触れないで。」
舞留の放った冷たい矢が、心に深く突き刺さった。
わかってる、わかってるよ。
紘乃が舞留のもの、なんて。
それでもうちが、好きになっちゃったんだよ。
好きになんて、ならなければよかった。