いじわる執事とお嬢様。

家と違って離れられないし…
と、顔を真っ赤にしていると。


「お嬢様、顔が赤いですね。
熱でもありますか?」

運転しながら心配そうに仁が聞く。


「そ、そんなんじゃないわよ!」


「じゃあ、なんでです?」


にやり、と…私を横目でみながら
また仁は怪しく笑った。


その横顔にどきっとする。


…こんなんじゃだめだ。

コイツは、私の反応を見て遊んでるだけなんだから!