いじわる執事とお嬢様。

時刻は8時20分。

徒歩だと間に合わないと判断した私は
彼の車にのった。


仁は私が乗ったのを確認すると、
いそいで車を走らせる。


「…なんとか間に合いそうですね。」


「うん、助かったわ。あ、ありがと…」


何も考えず仁の隣に乗った私は後悔する。


…車内って近い!