いじわる執事とお嬢様。

なんて混乱していると、仁が時計を見て焦ったようにこう言った。

「お嬢様!いそがないと遅刻です!」



その瞬間、
朝8時を指して時計が鳴った。



私はいそいで朝食を食べて、家を出る。


相変わらず広すぎる庭を通り過ぎると
門の外に仁の車が見えた。


仁は、車の窓から叫ぶ。

「お送りいたします!」