いじわる執事とお嬢様。

「…」


そう言った仁の表情は真剣で…

私は思わず見とれてしまう。



「…どうしました?」


いきなり黙った私を不思議に思ったのか、仁は首を傾げる。




わ、私…
こんなやつに何で見とれてるのよ!

彼の声でやっと気づいた私はこう言った。


「いいから朝ご飯、食べるわよ!」