いじわる執事とお嬢様。

僕は黙ってうなづく。



「だって…豪華なものに囲まれてると落ち着かないから…」



その言葉を聞いて驚いたのと同時に
嬉しく思ってしまった。




…僕もお嬢様と同じ気持ちだったから



でもそれを伝えられなかった。
恥ずかしいとかバカみたいな理由で。



あの時、伝えておけばよかったのかもしれない。





…そうすれば、お嬢様を守れたのかもしれない。