いじわる執事とお嬢様。

そう言うと、仁は優しく微笑む。


「当然ですよ」

「それより、ここから早く出ましょう」



「…うん」




私にそう言って仁は
非常用のボタンを押すが、反応がない。


「どうやらさっきの衝撃で壊れてしまったようですね…」