いじわる執事とお嬢様。


意識…してるのかなぁ…


だとしたらなんで?




「お嬢様」


「うひゃあ!」


いつの間にいたのか、
仁は私の耳元で囁いてきた。


「…逃げるなんてずるいですよ?」

そう言って怪しく微笑む。