いじわる執事とお嬢様。

「えっ?!翔、帰ったんじゃなかったの?」

「帰ったけど、おまえに謝りたくて戻ってきたんだ。」


驚く私に翔は続ける。


「今朝は怒鳴ったりして…ごめん。」


「私も、もっと早く相談しとけば良かったよね…ごめんね。」


そう謝る私を見て、翔は首を横に振った。

「それは違う。悪いのは俺だ。」