いじわる執事とお嬢様。

帰りのHRも終わり、帰宅部の私は部活のある香織と別れて校門を出た。


門を出ると案の定、仁が車の中でニコニコしながら手を振っている。


なんだかその笑顔に安心し、
私も手を振る。


「心愛!」

すると、いつの間にいたのか翔に呼び止められた。