「さて…武器や防具は揃ったし、あとは…仲間か」

RPGの重要どころ、仲間。またはパーティー。

元ニートの俺からすると、人付き合いは苦手な方なのだ。
見知らぬ女性とぶつかった時には終わりだな、うん。

「王からは『テキトーに集めてきて!!』って言われたしな…。つーかあの王、
見た目はかわいいおしとやかなのに言動が合わねぇな。勿体ねぇ」

あの王は言動さえどうにかすればイイ女なのだが…。

「おーい、そこの勇者~」

ん?
俺じゃないよな?うん、俺じゃない。

「貴様だ、さっきから言っているだろう!!このろくでなし勇者め」

よ、幼女!?
夢に見た…幼女!!!
うわあああああああああああああああああああ!!!

「何を興奮しているのだ、変態勇者。私はレルナ。この国の『国王』だ」

は?
この幼女が国王?ありえねぇ。
国王はさっきの美少女じゃねぇのか?

「あ、貴様が会ったあの小娘は王といってもアレだぞ、代理みたいなモノだ。さっきはたまたま席を外していたからな」

幼女が治める国…だと…?
この国ある意味おかしいだろ。