Princess of silver

電話台に寄りかかり、ズリズリと力なくしゃがみこむ。
さっき触れた冷たい物を見ると指輪だった。
彼からもらったもの。
売りさばこうかな。高そうだし。
なんて考えてると涙は止まっていた。


立ち上がるとテレビを付ける。
その瞬間静かだったリビングに音が響いた。
[今日は空に流れ星が見えるみたいですよぉ~]
アナウンサーのあまり美人じゃない人が猫なで声を出している。