Princess of silver

「紙、持ってる?」
僕の目線に合わせてしゃがみ聞くお父さんは笑って居るが目は笑っていなかった。
「う、うん。」
少し戸惑いながらも頷き、ズボンのポケットを探った。
「これ。」
僕がくしゃくしゃになった紙をお父さんに渡すとお父さんは大きな手でシワを丁寧に伸ばし読んだ。


「ふぅ。どうしてほしい?一樹」
お父さんのいきなりの言葉に驚く。