そして、たぶん中学生だった私は、学校に一回も行くことなく卒業した。
私の親だと思われる人が言ってくれたこと。

「初めての町で新しくスタートしない?」

どうでもよかった。
もう、人生なんて。

だけど、私は新しくスタートし始めたのだった。

疑問に思うことがたくさんあった。

あの人たちは、誰だったのか結局わからなかったこと。
この人たちは本当に私の親なのだろか。
なんで、私は記憶がないのか。
誰も教えてくれない。
なじめない家。
そして私に残ったものが

『孤独』

みんな必死に何か言って私を楽しませようとしてくれる。
けど、私の感情は薄れていた。
笑うこともなく、泣くことも怒ることも。