佐々木 凜香。
私の名前。
年は、15歳。今年で16歳になる。
つまり高校生になる。
自分をリッセトしてしまったあの日からずっと私は『孤独』だった。

1年前の7月19日。
私は病院のベットの上で目覚めた。
どれくらい眠っていたのだろうか。

私が目覚めたことによりたくさんの人が集まってきた。
それは、私にとって
『知らない人』

泣いて抱き着いてくる人。
笑ってる人。
『よかった』と言って泣き崩れる人。
誰かに電話をしてる人。

目覚めた私が一番最初に発した言葉が

『誰?』


驚く人々。
病室が沈黙に変わる。

「えっ、嘘はやめてよー。」
なんて必死に笑いながら言ってくる人がいた。
『ごめんなさい、なにもわからないの。』

私の人生のリッセトから始まった。
そして、もう一人の私として新しく始まった。