悪夢の少女


…そうだ…ああ言ったあと、本当にお父さんは私に魔法をかけたんだったな…

昔の事をボーッと思い出す。

…昔はあんなに明るかったのに…どうしてこんなに冷めてしまったのだろう…

ーズキ

頭が痛む。

…なんで過去の事を思い出そうとするだけで頭が痛くなるんだ…

このせいで私は夢で過去を思い出すことしかできない。

なぜこうなってしまったかのかも分からない。

ただ一つ分かるのは…

私が自分で自分の心、記憶を閉ざしているということだけだ。

…ゆっくりでもいいから…いつか、全てのことを思い出したい…

私は休み時間中、ずっと屋上でそんなことを考えていた。