悪夢の少女


ーズキズキ

あいつが去った後、余計におでこが痛み始めた。

「……うっ。」

あまりの痛さに私はその場にしゃがみこんだ。

…なんでいきなりこんな…

道ゆく人が私をジロジロ見ている。

でも今はそんな事気にしている場合じゃない。

収まる気配のないこの痛みに顔が歪む。

…あぁ…やっぱりこれ…どこかで…

意識がなくなりそうになったその時

ーフワッ

体が宙に浮いた…ように感じた。

目をあけると青山が私の顔を心配そうにみつめている。

ーズキズキズキズキ

おでこの痛みが強くなる。

…やっぱりこいつには何かが…

ーズキンッ

最後に激しい痛みが私を襲い

意識がなくなった。