なんだかスッキリしなくて胸がモヤモヤする。

「どうした?」

あいつが私を顔を覗き込んでくる。

ードキンッ

…まただ…

「お前、顔赤いぞ?大丈夫か?」

確かにさっきから顔が熱い。

…風邪…か

「…大丈夫だ。風邪かなんかひいたんだろう。」

「そっか。じゃあ俺もう帰るな。今日は色々教えてくれてありがとな。

ゆっくり休めよ。」

「あぁ…ありがとう。」

あいつは立ち上がり、部屋のドアを開けた。

「…俺もいつか…お前に教えないとな…」

「………?なんか言ったか。」

「い、いや、なにも!!」

「…ならいい。」

焦っているあいつを不思議そうに見て私はあいつを見送った。