悪夢の少女


「お前はなんで、そこまでして人を守ろうとするんだよ?」

あいつが何気なくした質問に私は言葉をつまらせる。

命に代えてまで人を守る理由…

そんなの一つしかない。

「…これが私の果たすべき使命、私の運命だからだ。」

「使命だから…やってるだけなのか?」

あいつは少し悲しそうな顔をした。

「…それは…少し違う。」

「どういうことだよ?」

私は一呼吸すると

「…私たち一族は皆、こうやって人を守って生きてきた。

この使命のせいで、死んだ人もたくさんいた。

私は最初この運命が憎くて仕方なかった。」

「だったらなんで…」

「…分からない。分からないけど…私は今まで、多くの人を助け、死なせてきた。

私が防げなかったばかりに…死んだ人もたくさんいた。

人を死なせてしまうのは…すごく辛い。

でも…その人が死ぬ運命を…変えられた時、大きな喜び感じた。」


「だから私は今…自分の与えられた運命に誇りを持っている。

もし私が死に、相手が助かってくれるのなら、本望だ。」