…やばい

自分で言ってそう思った。

瑠李は泣きながら下を向いている。

私もただ下を向くことしかできなかった。

聞こえるのは水が垂れる音だけ。

暗い雰囲気に耐えられなくなり

「…もう、でる。

ゆっくり入ってていいから。

私の部屋は二階の右から三番目。

今度は間違えるなよ。」

それだけ言い残し、風呂から出た。