「…なにか…言うことは。」

「はい!!すみませんでした!!!」

私の声にすぐ反応をし、素直に謝ってくる瑠李。

「…物は…大切に扱わないとダメ。

例え汚い雑巾…でも。」

「はい!!!次から気をつけます!!!」

…ホントこいつ…バカ素直。

私はゆっくりと瑠李に近づくと

左手で瑠李の頭をクシャっと撫でた。

「…わかれば…いい。」

安心させるように私は笑ってみせた。

「うん、ありがとう。」

それに応えるように瑠李もニカッと笑った。