ーガバッ

青山の声が聞こえ、上半身を起こす。

「…………っ!!」

ひどい頭痛がし、再びたおれこむ。

「大丈夫か?」

心配そうな顔でこちらを見ているあいつ。

「…問題ない。そんなことより、ここはどこだ。」

「あぁ、ここは俺の家だ。魔物との戦いでお前が倒れたからつれてきたんだよ。」

「…なぜ魔物の存在を知っている。」

軽くあいつを睨みつける。

「い、いや別に!?た、たまたまだって!!」

「……………。」

…怪しすぎる。

「んな睨むなよ。俺は普通の人間だって。」

「…目が泳いでいるが…まぁいい。世話になったな。」

頭痛を我慢しながら体を起こし、ベッドからおりた。

「おい。その体で帰るのは危険だから今日は泊まってけよ。」

「だ、大丈夫…だ。」

ーガクンっ

膝の力が抜け、その場に倒れこんだ。

「ったく。だから言ったろ。もう外暗いし、どうせ明日休みなんだから。」

…確かに、この体では…無理だ。

「…じゃあお言葉に甘えさせてもらう。」

ポツリとそう言って立ち上がろうとしたが、膝に力がはいらない。

「仕方ねぇな。」

あいつはそう呟くと、私の体を軽々と持ち上げ、ベッドに寝かせてくれた。

「…ありがとう。」

なんか照れくさくてそっぽを向いてお礼を言う。

「いいえ。」

あいつはそう言って微笑んだ。








その後私は睡魔に襲われ

深い眠りにおちた。