お姫様の苦悩。




『男子にとったら告白なんてその程度の事かも知れないけど!そんなこというのって最低!!』



はあはあと息を切らしながら、愛司彼方相手に啖呵を切っていた。



や、やばい。
学校のアイドル的存在に暴言吐いちまった....


さーっと血の気が引いていく気分だよ、これ。


でもあたし間違ったこと、言ってないよね?!正しいよね??!



当の言われた本人は、何やら考えるそぶりをしている。


なに考えてるの、この人。


「.......」
『.......』



ち......沈黙が、空気が重い....


無言で二人立ち尽くして、5分は経っただろうか。


そろそろ、立ってるの辛いし葉月が心配だ。