お姫様の苦悩。





『ちょ、はあ?!なにしてんの!退いて!!』



必死に相手の胸板を押して、強気な態度で睨み付けた。



「いいねー、その態度。すげー煽られる。」



見上げるとにやにやと笑みを浮かべる愛司彼方。


普通の男子がしたらキモい表情もこいつがすると、様になっているってゆーのが腹立つ!!



『なに訳わかんないこと言ってるの!?邪魔!!』



どんどんと渾身の力で相手を叩いても、余裕のうざったい表情を崩しもしない。


むかつくっっ!!
なんなのこいつ。



『俺さ、あんたのこと気に入ったんだよねーっ。』