「だ、誰よあなた!」
「あ、その・・・。」
 
 本当のことを言おう。
 
「あなた、同じ制服ってことゎ、同じ学校!郁也くんの...」
(ヤバイ、バレる。)

 
「お姉様ですね!!」
 
 
 ポカ―――――ん。
 
 
「ご無沙汰しております!私、伊集院 姫 と申しますわ。」
 
((キラキラネームはんぱねーな!!!))
 
「あ、いや・・・その、違いますね。」
「え?じゃあどちら様ですか?妹さん?それかお母様?コスプレ?」
 
((彼女という選択肢がありません!))
 
「いいずらいんですが...彼女です。」
「え...彼女?どういうことですか?」
 
「その...私は郁也の彼女なんですが、浮気されてしまっていて。。」
「姫が不倫相手ってこと?」
「まぁ、実際にはそうなりますが..」
「ぇ、でもぉ姫は郁也くんに愛されてますよ?あなたは愛されてないから浮気されてるんじゃないんですか?」
「愛されてない...そ、そうなんですよねぇ。ハハハ。本当、困ってます。」
「可哀想ですねぇ。姫ゎずっと郁也くんに愛される予定ですけどぉ、もう終わっちゃいますねぇ?」
「・・・そうだよ、そうだけどさ。愛されたいんだよ。自分はとっても好きだよ、郁也のことが好き。だけど、郁也はその気持ちは最初だけで、もうそんな気持ちがないの。
 今は、もう私の体目当て。何したって意味がないの。郁也はいろんな人と遊んでるけど、遊ばれてる方の気持ちも考えて欲しいよね。ハハ...」
 
「何言ってんだよ、蘭。」
「え?」
 
 振り向くと、郁也がいた。
 
「俺は蘭が好きだよ。ただこの愛情だけじゃ足りねーんだよ。小さい頃から親にも愛されてなくて、俺はずっと愛されたかった。だからいろんな人と遊んでる。
つかさ、姫ちゃん。俺お前のこと好きじゃねーし。ただ遊びだよ遊び。俺のたった一人の大事な人は蘭だからさ。ゴメンね姫ちゃん。」
  
「はぁ?じゃぁ姫ゎ遊び相手ってことぉ?バッカじゃないんですかぁ?こぉんな可愛い姫ちゃんを振るとかマジですかぁ。まぁ姫にもぉダーリンはいるんでぇ」
 
「郁也...本当?今まで上辺だけじゃったじゃない。そんな嘘つかれも困るよ。余計に好きになるだけ。本当のこと言ってよ・・・辛いんだから。」
 
「本当だよ。俺はお前が好きだ。ガチで好き。もう遊ばないからさ、
めっちゃくちゃ俺を愛して。要求不満なるから。」
 
「ハハッ、うん。わかった。信じる。」
 
 本当なのか。
 心の中では思っていた。
 
 だけど、ここまでちゃんと話してくれたのは初めてで、信用した。
 
 でも未だに怖い。
 本当に続くのか。
 
 明日から、本当の愛をたしかめよう。
 
  
 
 続く..