「久しぶりにやろっか?」
「え・・」
 
(ほかの女とした体としたくなんかないよ。。)
 
「ほら!早く脱げよ!」
「・・・。」
 
「チッ、なんだよノリわりーな。無理矢理やんぞ。」
 
 スルッ
 
 私のリボンを外し、制服のボタンも外していった。
「あれぇ、嬉しそうじゃないですねー?どうしたんですかぁ?」
「郁也..ほかの女とやったんでしょ?その人とやればいいじゃない。」
「・・・なんだよ嫉妬かよ。可愛いなぁ~」
 
 どうしてそこまでするの。
 遊びたいだけじゃない。
 ただ私の体が見たいだけ。
 私は郁也の『オモチャ』なの?
 
「あー、幸せ。蘭の体が一番。」
 
(なによ、郁也なんて...郁也なんて...)
 
 ピ~ンポ~ン♬
 
「あ、ヤベェ。」
「?」
「彼女きたわ、お前どうする?」
 
「は・・?」
 
 彼女?何、彼女って?
 あの同じ学校の?
 
「郁也く~ん、早く来てよ~♡」
「う~い、んじゃあ蘭はここにいとけよ。」
 
 返事をする前に郁也は部屋から出て行った。
 
「郁也くん、部屋に誰かいるのぉ?怪しいぞぉ」
「んなわけねーだろ、さ、DVD買っといたからみよーぜ。」
「ぅん♡」
 
 隣の部屋からだろうか、とても近く聞こえる声。
 私は暇だったので話を聞くことにした。
 
「姫ねぇ、郁也くんがぁ大好きなのぉ♡」
「うん、俺もだよ。」
「ゃーん、嬉しい♡郁也くんってほかに彼女いるでしょぅ?」
「いるけど、姫が一番だよ。」
「ぅふふ。ありがとぅ。姫も大好きだよ。」
 
 聞いてられない。
 郁也なんて大嫌いだ。
 もう少しで決着がつきそう。
 別れるか、粘るか。
 
 足音があまりならないように、私はソロリソロリとドアをあけて玄関に向かった。
 
 すると
 
「あっ、姫ぇトイレいってくるからぁ待っといてね!」
「うん。」
 
 ヤバイヤバイヤバイヤバイ
 
 焦る私。
 するとガチャッと音がして、『姫』という子が隣の部屋から出てきた。
 
「えっ!?」
「あ..」
 
 見つけられた私。
 
 どうなるの。
 助けて!
 
 続く..