「窓際の1番後ろだよ?特等席でしょ。羨ましいでしょ、ふつーに」 「お前…、そんなことでこいつに突っかかってたのかよ」 雅くんはあきれたように言った。 確かにそんなことだ。 それに、この席は名簿順で並べられているわけで、僕が選んでなったわけでもない。 だから、そのことに触れられてもどうしようもない。 すると、目の前の彼はさらに口を開いた。