ねがい



たしかにあたしの中で呟いてくれた。


『元気だせ』って…。


そうだね。

元気ださないと…。


そう思いあたしは自分の胸に手を当てる。



『洸…あたしは、どうしたらいい?』

そう心の中でつぶやく。



ドクン…ドックン


『生きろ』


答えてくれたその言葉は簡単だけど難しい。


「生きろ…か」


『あたしは生きていく気がしないよ、洸がいないとやだもん』



ドックン…ドックン



『いつまでも甘えてちゃダメだ。俺がそばにいるだろ。誰よりも近くにいるんだから精一杯生きろ、夏恋。』



そうか。

会いたいと思えれば会えるってことだよね。


洸はあたしの中にいるんだから。