「じゃあどうしたらいいの!?あたしはこの先きていく気力がない!!」 「夏恋、生きろ、生きてくれ。」 その強い洸の眼差しにあたしはいつも負けてしまう。 「そのまま後ろを向いて絶対に振り返らないで歩け。絶対に。」 そして最後に。 「夏恋、愛してる。」 きっと洸は泣いてるだろう。 声がかすれていた。 「わかったよ、洸。あたしも愛してる。見守ってね、いつまでも…」 そう言ってあたしは洸に言われた通り振り返らないで歩いて行った。