ねがい



「お前の言ってたみた夢ってこれだったんだな」

綺麗な花に囲まれたブランコに乗りながら話す洸。

「うん、でもいつもは洸と話したりしてないんだよ?」

少しでも夢が変わったことが嬉しい。

「そっか…夏恋はいつもここで俺を探すのか。綺麗なところだな。」

なぜだろう。洸は寂しそうに語る。

「あたしね、きっとここは天国なんだなーって思ってたの。でも信じたくなかった。だってその先が川の先が…天国だったらそこの橋にいる洸は、死んじゃってるってことでしょ?そこで洸はあたしを待つの。でもあたしが行くとあんたあたしを突き飛ばすし。」

全て語ると涙が出てきた。