ねがい




「洸…またどこかにいっちゃったの?」

またこれも夢なんだろう。
なぜか今回の夢はいつもと違うふいんきがながれていた。

自分の感情がはっきりしている。

夢だってこともわかってる。

だからこの夢で洸に会ったら洸と一緒に…今度こそはあの手をつかむ。

「洸ー?もういいよ出てきて?」

するとやっぱりあの橋から洸はあたしを見つめる。

「おいで、夏恋」

そう呼ばれてあたしは洸の元へ向かう。