ねがい



「…こ…っう…ヒクッ…どこ…?…」

空を見上げると雲がなにひとつもない。
ただただ眩しくて綺麗。

野原には花や草がたくさんあってその中をあたしは歩き続ける。

きれいな川も流れていてそこには大きな橋がある。

あそこにいけば、洸(こう)はいるのかな。

行かなきゃ……。
行かなきゃ…ならないのに体がそこに行こうとしない。

「洸!どこなの!?洸…こ…う、」

「夏恋(かれん)、……ね…なら…の…りで…たかっ…た。」

そういって洸は手を伸ばしてくれてるのに…そのままあたしを突き飛ばした。

まるでくるなといってるように。

それにしても綺麗だなー。

まるで…夢をみてるみたい…。