それでも君が好きだから


「あ、噂をすれば!」



夏美の視線の先には、
私がバスケ部を見に行きたくない理由である人物がいた。



「今日も爽やかイケメンだなー早川君!」



早川優。
バスケ部所属、爽やか系イケメンさん。
なぜか彼女は作らないことで有名な人。



「優ー!おはようー!」



女の子の声が飛び交う。
そんなにあの人がいいのだろうか、
私には理解できない。



「おはよう!」



爽やかなのは認めるけど。



「早川君って本当漫画に出てくる人みたいだよねー」

「確かにねーでも、」

「でもー?」



毎日あんな風に知らない子に声をかけられて、
道とか動けないほど塞がれて、



「めんどくさくなんないのかな。」



早川君は本当はどういう人なんだろうか。
この時私滝本紗耶香はこの先早川君と関わることになるとは夢にも思わなかった。