それでも君が好きだから


夏美の買い物に付き合うために、学校の最寄り近くのショッピングモールに行くことになった。

ショッピングモールは平日だからかすいていて、
買い物しやすそうだ。



「で、何買うかとか決めてあるの?」



私の質問に夏美はにかっと笑いながら、



「全然!」



と答えた。


まぁ予想はしていたのだけれど、
やっぱりこうなるのかと肩を落とす。



「何か良いものないかなー」

「そんなんで大丈夫?」

「うん!たぶん!」



うん、それ全然大丈夫じゃないよね、
と心の中で思いながら彼氏さんへのプレゼントを探す。



「ねぇ、これは?」

「んー?」



私が指をさしたのはお洒落なネックレスだった。

私たちの通っている高校は、そこまで校則もきつくないためシンプルなアクセサリー類ならば付けていても注意されたりはしない。



「あ、いいかも!」

「シンプルだし、普段使いできそうでしょ?」

「うん!さすが紗耶!」



私の選んだものでいいのかなとも思うけれど、
喜んでくれてるみたいだし一緒に来て正解かな。



「買ってくるね!」

「はーい。」



嬉しそうな夏美の背中を見送りながら、
私は夏美の選んだ商品の隣のアクセサリーを見た。


隣にあったアクセサリーは夏美の選んだものよりも少しだけ派手だったけれど、
なんだか目を引くものがあった。


いつもはこんな風に見入ったりしないのに、
と思いながら夏美の帰りを待った。