「春香?」 「ん?」 名前を呼ばれて、 つい、顔を上げてしまった。 「お前、シャンプー変えた?」 「へ?」 なんで、わかったの? 「いや、生徒手帳の件のときと、 違う匂いがしたから」 あ、そういうことか。 「波留夏は、すごいね。 結依ちゃんですら、 わからなかったのに!」 そう言うと、 彼は少し照れ臭そうに笑った。 「よしっ!帰るか!」 「うんっ!」 あ、ケータイ。