「んっ?」

顔に髪の毛らしいものが

当たった。

あ、れ?

ここどこ?

見覚えのない場所。

だけど、匂い的に

保健室だと察した。

顔に当たる髪の毛がくすぐったい。

頭を上げると、見覚えのある

頭があった。

「…波留夏?」

呼んでみるものの、

返事がない。