いじわるな君の素顔

「あっ!!」

思い出したっ!!

お仕置きのやつだ!

「思い出したならよし。」

そう言って、頭をぽんぽんした。

「ひゃ!ちょ、やめてよっ!」

恥ずかしい…。

「なんだー?恥ずかしいのー?」

「…。」

図星のせいでなにも言えなかった。

「え、ちょまじか。」

波留夏はなぜか動揺していた。

そんな波留夏を見てると

なんでか笑えてきた。

「なんで、笑ってんだよ。」

明らかに不機嫌だったけれど、

気にせずに笑っていた。