あの角を曲がったら波留夏がっ! 「はぁはぁ…。くっ、はぁ。」 ヒールで走ったから、 足が痛い。 波留夏は? キィ ブランコの音がした。 「お前、来るの早すぎ。 終わってから来いっつったのに。」 「だ、だって! 波留夏に会えると思ったら、 いてもたってもいられなくて…。」 「ふっ。 嬉しいこと言ってくれるね」